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高津 英幸; 大久保 実; 山本 正弘; 太田 充
日本原子力学会誌, 28(7), p.628 - 640, 1986/00
被引用回数:0 パーセンタイル:0.02(Nuclear Science & Technology)JT-60本体コイル通電試験が、1984年12月から2ヶ月強の期間を要して実施された。本試験の目的は、プラズマの生成に先立ち全コイルに最大定格まで電流を流し、本体、電源、制御などの全システムの健全性を確認することである。本報告は通電試験の結果について本体の機械的特性の観点からまとめたものであり、主な結論は以下の通りである。(1)全コイルを同時に最大定格まで通電することに成功し、全システムの健全性が確認された。(2)測定された歪、変位は設計値と比較的よく一致し、電磁力の支持が設計通りなされていることが確認された。(3)電磁力による真空客器の振動が顕著であり、真空客器に取り付く機器は振動対策が必要である。(4)機械的な観点から、運転に対する制限事項や追加が必要と考えられる計測事項が明らかにされた。